第1ブロック:なぜ表示速度がSEOに影響するのか
Webサイトの表示速度は、単なる利便性の問題にとどまりません。Googleは「Core Web Vitals(ウェブバイタル)」をランキング要因に組み込んでおり、ページの読み込みが遅いと検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。
具体的には、表示速度が1秒遅れるだけで 直帰率が7%増加 するといわれており、ユーザー体験の低下がSEO評価に直結します。そのため、レンタルサーバーを選ぶ際には「安さ」や「容量」だけでなく、応答速度や表示速度の実測値 を重視することが不可欠です。
第2ブロック:サーバー速度を測る主要な指標
表示速度を比較する際には、次の2つの指標がよく使われます。
- TTFB(Time To First Byte)
サーバーが最初の応答を返すまでの時間。SEOとユーザー体感の両方に大きな影響を与える。 - LCP(Largest Contentful Paint)
ページの主要コンテンツ(画像や見出しなど)が表示されるまでの時間。ユーザーが「ページが表示された」と感じる体感速度に直結する。
この2つをバランスよく改善することが、SEOに強いブログ運営のカギとなります。サーバー比較では特に TTFBの速さ が、サーバー性能を見極めるうえでの重要な指標となります。
第3ブロック:公開ベンチマークによる速度比較データ
複数の比較記事から収集されたベンチマークデータをまとめると、国内主要サーバーの速度傾向は以下のとおりです。
サーバー名 | 測定値・条件 | 平均/代表値 | 傾向・注目点 |
---|---|---|---|
エックスサーバー | WordPress対応9社比較。モバイルのTTFB平均 | 約 0.50秒 ±0.09秒 [参考] | 比較対象中で最速。TTFBで0.5秒前後は高速サーバーの目安。 |
シン・レンタルサーバー | 同比較内での順位2位。TTFB | 約 0.53秒 ±0.14秒 [参考] | エックスサーバーに近い性能。ばらつきがやや大きめ。 |
お名前.com レンタルサーバー | 同上 | 約 0.57秒 ±0.12秒 [参考] | エックスやシンよりは多少遅めだが、1秒以内で実用上問題ない。 |
ConoHa WING ![]() | 同比較内 | 約 0.70秒 ±0.21秒 [参考] | モバイルTTFBとして使われている。高速化機能次第で改善余地あり。 |
mixhost | 同比較内 | 約 0.70秒 ±0.32秒 [参考] | ばらつき大。最適化できている環境では速いが差が出る。 |
ロリポップ! | 同比較内 | 約 0.85秒 ±0.43秒 [参考] | 格安プラン中心。速度面ではSEO的に不利になる可能性。 |
その他(リトルサーバー・カラフルボックスなど) | 同比較内/他記事 | 約 1秒〜 [参考] | 中・低価格帯では速度差が大きい。高負荷時の安定性も注意。 |
別比較(ConoHa/XSERVER/ロリポップ) | 表示速度が速いレンタルサーバー比較7社 | ConoHa: 0.73秒、XSERVER: 0.77秒、ロリポップ: 0.78秒 [参考] | 表示完了速度の比較。体感上は0.7〜0.8秒が境界になる。 |
第4ブロック:グラフで見るサーバー速度差
上記の統計をもとにした可視化結果がこちらです。

図:主要レンタルサーバーの平均表示速度比較。エックスサーバーが最速で約0.5秒。1秒を超えるとSEO評価に不利になる可能性がある。
エックスサーバーやシン・レンタルサーバーは 0.5秒前後と非常に高速。ConoHa WING や mixhost は 0.7秒台と実用的な速度を維持しています。
一方で、ロリポップ!や低価格プランでは 1秒を超えるケース があり、この差は 直帰率やSEO評価の低下 につながるリスクがあります。
第5ブロック:速度差がもたらす具体的な影響と改善策
サーバー速度の差は、実際のブログ運営に次のような影響を与えます。
- 検索順位の変動:高速サーバーはCore Web Vitalsで好評価を得やすく、SEOに有利。
- 直帰率の改善:ページがサクサク開けば読者は離脱しにくい。
- 収益性の向上:広告クリックや商品購入に結びつきやすい。
また、サーバーを選ぶだけでなく以下の工夫でさらに高速化できます。
- サーバーやプラグインの キャッシュ機能を活用する
- 画像をWebP形式に変換 して容量を軽減する
- 不要なプラグインを削除 し処理を軽くする
- CDNを導入 して世界中どこからでも高速にアクセス可能にする
まとめ
表示速度は、SEOの順位や収益化の成否を左右する大きな要因です。
初心者向けの記事では「料金やサポート」が重要とよく言われますが、実際に複数のサーバーを使い比べてみると、ある程度慣れてきた人ほど「速度」の違いが成果に直結すると強く感じました。
たとえば、エックスサーバーやシン・レンタルサーバーは計測でも体感でも一貫して速く、安心して使えます。
ConoHa WING や mixhost も十分高速ですが、アクセスが集中する時間帯にはややばらつきを感じることもありました。
一方、ロリポップ!など格安サーバーは確かに手軽ですが、読み込みが遅く感じることが多く、広告収益や検索順位を狙うなら不利になる可能性があります。
私自身の経験から言えば、初心者が最初に料金やサポートで選ぶのはアリですが、収益化を本気で目指す段階に来たら「速度の実測データ」を重視してサーバーを選び直すことをおすすめします。
さらにキャッシュ、画像最適化、CDNといった高速化対策を組み合わせることで、検索順位の安定や収益性アップにつながると実感しています。
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